「キャリア証明書」を転職時に活用。もらってみて、どうだった?〜PitPa元社員 今泉さんより〜

この記事では、株式会社PitPaの社内の様子をお伝えするオウンドポッドキャスト番組「PitPa Talk」の内容を、一部編集して掲載しています。今回は、PitPa代表の石部(@isbtty)とPitPa元正社員の今泉(@imaizumi10123)が、PitPaの新規事業であるブロックチェーン技術を活用したキャリア形成支援サービス「sakazuki(サカズキ)」をテーマにお話しています。

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転職の際、「キャリア証明書」をどう活用した?

石部:今回は、PitPaの新規事業「sakazuki」で発行されたキャリア証明書を活用し、7月末にPitPaから転職された今泉さんにお話をお伺いしたいと思います。

前提として、sakazukiとは、会社から個人に職歴や実績を記載したキャリア証明書を発行するサービスです。証明書には「誰が発行したのか」がわかる電子署名がついていて、個人から内容を改ざんすることができないため、リファレンスチェック的な機能を果たすのが特徴です。

▼sakazukiの「キャリア証明書」について、詳しくはこちらの記事もご覧ください
PitPaの新規事業、キャリア証明書を活用した採用支援サービス「sakazuki」とは? │ PitPa Talk

石部:まず簡単に、今泉さんの簡単な自己紹介をお願いしてもよろしいですか。

今泉:私は、昔からラジオが好きだったこともあり、最初の就活の時からラジオ業界に携わりたいと考えていました。ただ、なかなかラジオ業界とのご縁に巡り会えないまま数年が経過し、遠回りをした後ようやくラジオ局に就職できて、6年ほど働いていました。

当時は、ラジオ番組の制作だけではなくIT系の業務も担いながら、「ラジオ業界を盛り上げたい」という思いをもっていました。しかし、勤務する中で徐々に難しさを感じて…。一度、ラジオ業界から離れたところで経験を積み直したいと思っていたんですね。

その時に、たまたまPitPaの求人を見つけて。今後、ポッドキャストというコンテンツは、ラジオ業界においても重要になると感じていたので、PitPaへの入社を決め、1年ほど在籍していました。

▼今泉さんのPitPaへの入社理由や経歴については、こちらの記事もぜひ一緒にご覧ください
なぜ、ラジオ局からポッドキャスト制作会社へ?転職理由とPitPaで働くことの魅力 │ PitPa Talk

石部:PitPaを辞めた今は、どのような仕事をされているんですか?

今泉:現在はラジオ局が母体のポッドキャストプロダクションに就職しました。PitPaでの経験をフルに活かせる環境で、ポッドキャスト番組の制作を行なっています。

石部:PitPaでは、半期に1度の振り返りのタイミングで、業務の振り返りも兼ねてキャリア証明書を発行しています。そのキャリア証明書を、転職活動の際に活用されたとお伺いしましたが、具体的にその証明書がどのように活きたのかとか、感じたことがあれば教えてください。

▼今泉さんのキャリア証明書

実際のキャリア証明書は、こちらのURLよりご覧いただけます
https://vcs.sakazuki.xyz/career-credentials/cljp90n0k0001s6014arm2bqy

今泉:今回の転職活動では、PitPaと関わりがあるラジオ局さんや制作会社さんを石部さんにご紹介いただくケースが多かったのですが、その際にキャリア証明書をメールでお送りして、ご興味を持っていただいた企業さんの面接を受けさせていただきました。

なので、面接の段階で「前職で何をやってきたか」の経験やスキルをある程度知っていただいていましたし、それらを評価していただいた上で面接に臨めたので、すごく話しやすかった感覚がありましたね。

石部:なるほど。現在だと、自分で書く職務経歴書が一般的じゃないですか。その上で、sakazukiのような「第三者証明」の経歴書を使ってみて、何か変わった実感はありましたか?

今泉:そうですね、「盛ってない」っていうんですかね(笑)。職歴って、基本的にみんな嘘は書かないとはいえ、誇張して書いたりするケースが多いじゃないですか。変な話、自分でどうにでも書けちゃうというか。

ただ、sakazukiのキャリア証明書は「会社側が承認している実績」として経歴を見せることができるので、情報の信頼性が担保されている点が良いと思いますね。

石部:自分で「これぐらい成果出しました」って書いてるのではなく、その成果が他者から認められてるというのが新しい価値ですよね。

今泉:そうですね、その点は大きい価値だと思います。

また、職歴を盛る人とは反対に、「こんなにガツガツ書いちゃっていいのかな…」と、あえて少なく書く人もいると思っていて。そこで、sakazukiの証明書は「会社が認めている実績です」とそのまま提示できるので、自己アピールに苦手意識がある方にとっても実績を伝えやすい手段になるのではないかと思いますね。

入社時の自己紹介にも、キャリア証明書を活用

石部:選考の時以外に、キャリア証明書を活用できそうだなと感じたシーンはありましたか?

今泉:入社した時に、キャリア証明書をSlackなどのコミュニケーションツールに貼り付けて、「こういう仕事をしてきた人間です」と自己紹介していたら、より自分のことを知ってもらえたのかなと思っていて。少し意外な使い方ですよね(笑)。

石部:確かに、全く喋ったことがない人でも、会社のお墨付きであれば信頼できるかも、って思ってもらいやすいのかもしれないですね。

今泉:そうですね。選考時に面接を担当してくださった方以外は、入社したばかりの私がどういう人間かを全く知らないと思いますし、自分で書いた職務経歴書を貼るのは気が引けますからね(笑)。キャリア証明書を通じてもっと気軽な形で自分を知ってもらえたら、入社後もスムーズに仕事ができそうな気がしました。

石部:新しく入社した人が、自分で書いた経歴書を急に出してくると「変な人だな」って思いますもんね(笑)。

今泉:そうなんですよね。ただ、その経歴書が自分で書いたものではなくて第三者に認められているもので、「前職の人からこう見られてたんだ」っていうのがわかれば、その情報を信頼しやすいですし、オンボーディングもスムーズになるかもしれないですね。

フリーランスや副業メンバーのキャリアアップにも有効?

石部:そうすると、副業やフリーランスで関わってくださるような人と相性が良いのかもしれないですね。PitPaもメンバーの7割ほどが業務委託契約で、色々なところでコンテンツを作っているクリエイター職が大半を占めるのですが、一つのキャリア証明書に複数社での実績を蓄積させていくことで、仕事を獲得する際の自己紹介になりますからね。

今泉:ラジオ局に所属していると、様々な制作会社の方やフリーランスの方と関わることが多いのですが、彼らがどういった番組を担当してきたのかや、どういったスキルを持っているのかといった点はやはり喋ってみないとわからなくて。

実績が制作会社のホームページに掲載されていることはあるんですけど、実績が個人に紐づいているわけではないですし、それ以上の情報がないというか…。

個々人がその番組の中でどれくらい関わったのか、というところまでがわからないので、例えば社員紹介ページにキャリア証明書が紐づいていたりしても面白いのかもしれないですね。また、社内の人材データベースやSNSなどに貼ってあれば、お仕事の依頼もしやすいですよね。

石部:そうですよね。会社のホームページをみると有名な番組が載っていたりして、「すごい!」ってなるけど、その会社から転職してくる人がどこまで携わっていたのかってわからないですもんね。それがキャリア証明書だと詳細な業務内容が書いてあるから、採用側も安心できると。

キャリア証明書は、退職後も関係性を”ゆるく”続けるきっかけに

石部:最後に、今日話してみて感じたことや印象に残ったことがあれば聞けると嬉しいです。

今泉:そうですね。今回自分は転職のタイミングとキャリア証明書を発行してもらうタイミングが一致したので、在籍期間中の職務の棚卸しをする形になりましたが、半期に1度など、評価のタイミングで自分がやってきたことを棚卸して、それを上司の方に評価してもらって、見える化できるというのは改めて良い点だと感じました。

あとは、発行してもらった会社と退職後も繋がれるのは、キャリア証明書が生み出す価値の一つではないかなと。というのも、証明書を発行してもらうって、良い辞め方じゃないとできないじゃないですか(笑)。

なので、関係性を担保する手段としてのキャリア証明書という側面もありそうだなと今回の転職をきっかけに思いましたね。

石部キャリア証明書をもらえるということ自体が、そもそも前の会社からちゃんと「感謝されている」ことだと思うので、それだけでも価値がありそうですよね。

今回、転職した今泉さんにお話を伺ったので、キャリア証明書は退職時に発行されるものだと思われていたら少し違っていて。PitPaでは半期に1回、業務に対するフィードバックとしてキャリア証明書を発行しています。なので、発行のタイミングで振り返りのコミュニケーションをとったり、次にやっていくことを決めたりしていて、そういったコミュニケーション接点を設けるツールとしても機能しているという点をお伝えできたら嬉しいです。

今泉:最後に、キャリア証明書に記載される上司からの「Thanks Comment」も個人的には嬉しかったポイントですね。自分がやってきたことに対して会社側がどう思ってくださっているのかを知る機会って、それこそ業務委託メンバーとかだとなかなかないと思いますし、口では言いづらいこともあると思うので、「あ、こういう風に思ってくださっていたんだ」と気づく機会になると感じましたね。

石部:Thanks Commentはやはり嬉しいと感じられるんですね。

今泉:そうですね。こういう機会だからこそ書いてくださることもあると思うので、コミュニケーションのツールとしても良いなと思いました。

石部:僕自身、今泉さんと改めて喋ってみて、発行すること自体に価値があったなと感じていて。それが今泉さんにも伝わっていて嬉しかったです。また、退職後に話すのは今回の収録が初めてだったのですが、今でもこうした関係性を継続できているのはありがたいですし、良いきっかけを作れたと思っているので、長く、ゆるい関係性を作れるという点でも、キャリア証明書の価値があるのではないかと感じました。

また、sakazukiの価値は「個人の新しい機会をつくる」ところまでだと思っていたのですが、先ほどのお話で、入社時にキャリア証明書をシェアするとオンボーディングがスムーズになったり、組織内でも業務を任されやすくなるのではないかとった仮説を聞くことができて、意外な活用方法がみえたのが学びになりましたし、今後のプロダクト設計にも役立てていきたいなと思いました。

▼sakazukiの詳しいサービス概要はこちらから
https://sakazuki.xyz/

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https://en-gage.net/pitpa_career/?via_work_page=3543139

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