なぜ、ラジオ局からポッドキャスト制作会社へ?転職理由とPitPaで働くことの魅力 │ PitPa Talk

この記事では、株式会社PitPaの社内の様子をお伝えするオウンドポッドキャスト番組「PitPa Talk」の内容を、一部編集して掲載しています。今回は、PitPa創業メンバーの富山とポッドキャストチームの今泉が「ラジオプロデューサーからなぜPitPaへ?」をテーマにお話しています。

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ラジオ局からポッドキャスト制作会社に転職した理由は?

富山:PitPa Talkの番組を聞いて「PitPaに興味を持ちました」という方が最近いらっしゃいましたね。

今泉:ね、本当に嬉しかったですね。配信する意味があったなと……

富山:リスナーの方にとって有意義な情報も、どんどん発信していかなければならないですね。

今泉:そうですね。一段階ハードルが上がってしまいましたね(笑)。

富山:いいものを作っていきましょう(笑)。今回は、「ラジオ局からなぜポッドキャスト制作会社へ?」をテーマに、今泉さんの経歴から現在の仕事内容、ラジオからポッドキャスト業界になぜ興味を持ったのかなどについてお伺いしていきたいと思います。

色々質問していく前に、まず今泉さんから自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。

今泉:改めまして、PitPaの今泉と申します。前職はラジオNIKKEIというラジオ局で番組制作を担当しつつ、社内兼業という形でIT業務も担っていました。他にも編成という仕事や、営業、広報など、ある種「なんでも屋」のような形で6年ほど在籍していました。

富山:6年間、ずっと「何でも屋」のような働き方をされていたのですか。

今泉:そうですね。編成は主に、ラジオ局のタイムテーブルを作る役割を担っています。加えて、空白の時間が生まれた時に番組を自ら作るということもやっていて。例えば、祝日は空白の枠が生まれやすいので、その際に編成のメンバーが番組を作ったりするんですよ。

富山:即興で作る、というか。

今泉:そうですね。そこから徐々に番組の制作もやらせてもらえるようになって。

富山:元々、ラジオ局に入社したのはどのような理由だったんですか?

今泉:私自身、昔からラジオが本当に大好きで。18歳の時に、TOKYO FMが放送している「SCHOOL OF LOCK!」という学生向けのラジオを聞いたことをきっかけに人生観が変わったというか……人生が救われた経験をしていて。

そこから「ラジオ業界を目指したい!」と就活に挑んだのですが、ラジオ局に入社するのってすごく難しいんですよね。実はなかなか入れない期間が続いて、私としては遠回りをした感覚があって。なので、最初は放送作家をしたり、人材会社でWebディレクターをしたりと、いろんな職種を経験した上でラジオ局に入社しています。

富山:ラジオ局からPitPaに転職された際には、何をきっかけにPitPaを知ったのでしょうか?

今泉:ラジオ局を退職した際に「今後、何をやっていきたいか」を考えていて、ふとポッドキャストの存在が思い浮かんだんです。その理由として、ラジオ局時代にAppleさんやSpotifyさんとお話しさせていただいた際、ポッドキャスト業界が盛り上がってきていると聞いたことがあって。ラジオ局の元気がちょっと下がっている中、ポッドキャストに大きな可能性を感じたんですよね。

ずっとやってみたかったラジオから離れるとしても、やはり音声には関わっていたい。であれば、ポッドキャストがベストではないかと思って調べていたときに、PitPaの「ポッドキャストができるまで」という番組に辿り着いて、初めてPitPaの存在を知りました。

PitPaのポッドキャスト制作方法は、「Web制作」的?

富山:実際、ラジオ局にいた時の仕事のやり方と比べてどうですか? というのも、PitPaは2018年に創業してからずっと、ある意味独自のやり方で番組を作ってきていると思っていて、少し特殊ではないかと。

今泉:そうですね。とはいえ、PitPaは独自に制作してきたからこその強みがあると思っています。ラジオは「番組」を作る感覚ですが、PitPaのポッドキャストは「Web」を作る感覚に近い。数字を追うカルチャーもそうですし、最初にお客様とコンセプトを詰める段階を一番大切にしている点を踏まえても、Web制作と似ているところがあるのではないかと。メディアを「育てる」っていうんですかね。その姿勢はPitPaならではだと思っています。

富山:なるほど。ラジオNIKKEIさんもポッドキャストを制作していますが、そういった点(カルチャー面)でもやはり異なるのでしょうか?

今泉:そうですね。当時のラジオNIKKEIは、ポッドキャストは放送した番組のアーカイブとして機能していました。新しくポッドキャスト用のコンテンツを作るというより、放送したものをradikoで一週間聞けるようにしていたんです。

富山:そういった中で、今泉さんとしては「ポッドキャスト」を作ってみたい思いが芽生えたと。

今泉:そうですね。調べていくうちにポッドキャストの魅力にハマって、ハックしてみたいと思っていたところでPitPaに出会いました。

富山:ありがとうございます。では、現在のお仕事内容を具体的にお伺いしても良いですか?

今泉:今担当している業務は、大きく三つあります。一つはポッドキャスト番組のプロデュースです。新規の番組を立ち上げることもありますし、既存の番組をどう伸ばすかを考えることもあります。

二つ目はエンジニアさん向けのポッドキャスト番組の制作、プロデュースです。エンジニアを採用したい企業さんに向けた広告をポッドキャストに挿入したり、エンジニアの方々とコラボする企画を通じて、どうポッドキャストを収益化するか?という設計も行っています。

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三つ目はラジオ局の支援です。PitPaはポッドキャストの制作だけではなく、「NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)」といったweb3文脈のアセットも持っているので、それらをラジオ局さんに展開し始めています。

配信することが最優先のラジオと、配信後が重要なポッドキャスト

富山:PitPaで仕事を始めてみて、ぶっちゃけどうですか(笑)? 大変さや、新鮮さなど。

今泉:そうですね。もちろん両方ありますが、新鮮さの方が大きいです。やはり、ラジオと比べて制作方法や番組に対する捉え方も異なるので新しい発見が多いなと。エンジニアさん向けのポッドキャストやラジオ局支援はこれまでやってきたことと完全にかけ離れてる訳ではないので、そこは面白みを感じながら取り組めていますね。

富山:いろんな仕事を通じて、成長しているなとか、学べているなという実感はありますか。

今泉:その点に関しても、やはりラジオとの違いに起因するものが多いと感じています。先ほどもお伝えした通り「番組」の捉え方が両者で大きく違っているんですよね。ラジオは放送すること自体がどうしても第一目的になってしまうんです。流すものがないと放送事故になってしまうので(笑)。その一方で、ポッドキャストは「時間軸」があるというか。放送した後の方が重要です。

富山:うん、うん。

今泉:放送すること自体に重きをおくのか、配信した後に重きをおくのかという点が大きな違いではないかと思います。

富山:ポッドキャストはどちらかというと、ディレクション能力よりも純粋にコンテンツを作り込むことにフォーカスされるので、その辺りで学びの実感があると。

今泉:そうですね。PitPaに入社してから番組の作り方はもちろん、作った後の周知方法もとても考えるようになりました。

音声事業でも、NFTの活用をスタート!ラジオ局を”ちょっと”元気に

富山:今、入社からちょうど半年ほど経ったタイミングですよね。今泉さん目線で、PitPaで働くことの魅力って何だと思いますか?

今泉:やはり、今伸びている音声市場ですでに事業を展開していることと、これから間違いなくやってくるweb3という二つの領域を同時に攻めていることが魅力だと思います。

富山:web3のお仕事についてもう少しお伺いしても良いですか。

今泉:昨年から、ラジオ局さんの支援としてNFTを活用するプロジェクトを開始しています。具体的には、ラジオ局側でNFTを発行し、エンゲージメントの高いリスナーの方々を中心にDAO的なコミュニティを形成して、みんなで番組を作っていくような仕組みです。実際に、2022年12月からエフエム北海道さんのラジオ番組「ドミきゅん」内でプロジェクトをスタートさせました。

株式会社PitPa、ラジオ局とNFTプロジェクトを実施。エフエム北海道『ドミきゅん』にて12月末からスタート – PR TIMES

富山:だいぶ作り込まれていて、新しい取り組みですね。

今泉:まだ始まったばかりなので試行錯誤中ではありますが、うまくいけば番組単位ではなく局単位のプロジェクトとしても展開できると思っているので、今後が楽しみですね。

富山:なるほど。

今泉:このプロジェクトを通じて、ラジオ業界が少しでも元気になってくれたら嬉しいなと思っています。

元々ラジオって、「お便り」を募集したらリスナーの方々がネタやコメントを投稿してくださる文化が強いじゃないですか。

富山:ハガキ職人のような……?

今泉:そうです、そうです。報酬も何もないのに、あれだけ多くのネタが投稿されるって純粋にすごいと思いませんか……?リスナーの方々のエンゲージメントがすごく高い証拠だと思うんですよね。その熱量に、収益化の文脈で新しい可能性を見いだせれば、ラジオ局さんももう少し元気になるのではないかという仮説を持って検証を進めているところです。

富山:ラジオの受信機がそもそも無くなってきている中で、インターネットと融合してradikoやポッドキャストといった新しい音声コンテンツの形が増えてきていますよね。とはいえ、ラジオは根強いファンがたくさん存在しているコンテンツだと思うので、web3といった新しい技術とかけ合わさっていくのは面白い流れだなと。

今泉:そうですね。お伝えしてきた通り、音声とweb3の両軸で事業を立ち上げている点はPitPaならではだと思っているので、そこは面白さと可能性をとても感じています。

 音声メディアをハックしたい人は、ぜひPitPaへ!

富山:では最後の質問ですが、PitPaで働いてみて良くも悪くも「違い」ってありましたか?

今泉:違いですか……実はあまりなくてですね(笑)。その理由として、PitPaが発信していたポッドキャストを選考前から聞いていたので、PitPaで働かれている方々のイメージが大体出来上がっていたんですよね。そこでカジュアル面談を受けて、話していても……

富山:相違がなかったと。

今泉:そうなんです(笑)。ある程度自分の中でマッチングができている状態で入社したので、ミスマッチは感じていないですね。

富山:本当ですか、それは嬉しいですね。ということは、このPitPa Talkを聞いて「相性が良さそうだ」と感じて応募してくだされば、ほぼ間違いないと……(笑)。

今泉:大きな間違いはほとんど起こらないと思います(笑)。音声メディアの特徴の一つでもありますが、スピーカーの喋り方が自分に合わなければおそらくその次はないと思うので。他のエピソードを含めて色々聞いてくださっているということは、その時点で一つハードルは超えているのではないかと思います。

富山:たしかに、話し方とか敬称の付け方など気になりますよね。「お前さ……」といった話し方をされている人の会社って”そういう会社”かな、という気持ちになりますし。

最後に、今泉さんからみたPitPaで働くことのおすすめポイントをお話しいただけますか?

今泉:PitPaは、音声メディアをハックしたい方にはおすすめの環境です。これまでの番組制作を通じたナレッジが多く貯まっていますし、日々の業務の中でも海外のポッドキャストに関する情報共有を行ったり、みんなでディスカッションするといったカルチャーもあるので、そういった雰囲気を楽しめる方にはぜひ気軽にご連絡いただきたいですね。

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