この記事では、株式会社PitPaの社内の様子をお伝えするオウンドポッドキャスト番組「PitPa Talk」の内容を、一部編集して掲載しています。今回は、PitPaポッドキャスト事業部責任者の富山と、セールス担当の鈴木がPitPaロゴのリニューアルについてトークしました。
▼PitPaロゴリニューアルについてのプレスリリースはこちらからご覧ください
株式会社PitPa、更なる事業拡大に向け、コーポレートロゴをリニューアル – PR TIMES
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PitPaロゴリニューアルのきっかけは?
富山:先日、PitPaのコーポレートロゴをリニューアルしました。今回は、ロゴリニューアルのプロジェクトを主導してくれた、ポッドキャスト事業部セールス担当の鈴木さんに、その背景についてお話をお伺いしていきたいと思います。最初に、リニューアルに至った背景をお伺いしても良いですか。
鈴木:元々、PitPaのコーポレートロゴとして使っていたデザインは、創業時に運営されていた音声SNSアプリ用に作成したアイコンを、そのまま利用していたんですよね。そのアイコンには会社名やサービス名が入っていないので、アイコンだけで「PitPa」だと認識してもらうのが難しいなと以前から感じていて。
また最近、イベントに出る機会が増えてきたこともあって、このタイミングにリニューアルするのが良いかなと思い、私から提案させていただいたのがきっかけです。
富山:そうですね。未だに当時アプリを使っていたお客様から問い合わせが来ることもありました…(笑)。今回、リニューアルして「PitPa」と「PitPa Podcast」の二つのロゴが誕生しますが、どういった経緯でこの形になったのでしょうか。
鈴木:元々は、PitPaのコーポレートロゴだけを作る予定だったんです。ただ、私たちはまだまだ小さい会社なので、「PitPa」という文字だけでは何をやっている会社かわかりづらいのではないかという声があって。せっかくなら、「Podcast」という文字も追加して、PitPaがポッドキャスト事業を展開しているという事実を伝えられたらと思い、結果的に二種類のロゴを作成しました。
富山:GMOさんも、「GMOインターネットグループ株式会社」という会社名ですしね。
鈴木:そうなんですよね。なので、あくまで屋号は「PitPa」にしつつ、今後はポッドキャスト以外の事業も生み出せていけたらいいなと思っています。
富山:新しいロゴにはどのような思いが込められているのでしょうか?
鈴木:今回は「未来への扉」をシンボルとしました。PitPaのミッションとして、「メディアのあり方を再定義し持続可能な経済性を提供する」ことを掲げているので、新しい扉を開くイメージはすごく合っているなと。
ロゴの形状としては、「PitPa」も「Podcast」もどちらも頭文字が「P」ということもあり、その象徴となる「P」の文字の形を活用しながら、扉が開いているようなデザインにしました。具体的には、Pの上部の半円と下部の棒の部分でレイヤーが変わるので、そこで扉が開いている様子を表現しています。そして、「P」の上半分の少し開いている部分は、PitPaが大事にしている多様性や子供心などを表現しつつ、デザインのアクセントになっています。
ロゴリニューアル、どう進める?
富山:ロゴをリニューアルする際、そのフローと言いますか…どのような順番で進められたのでしょうか?
鈴木:まずは、デザイナーさんを探すところから始めました。とはいえ、デザイナーさんって世の中にたくさんいらっしゃるので、何か軸を用意して探す必要があるなと思い、今回は「ポッドキャストが好きな人」を軸にしました。やはり、ポッドキャストの魅力に共鳴してくれる人が良いなと。
そこから調べていた時に、現在、PitPaでも深い関わりがある「fukabori.fm」というポッドキャスト番組にて、アートワークを制作していたり、実際に番組にゲスト出演もされている杉江裕視さんというデザイナーの方を見つけて。ご自身で”Podcast Lover”と自認されているくらいの方で、ご縁を感じて今回依頼させていただきました。結論として、杉江さんに依頼して本当によかったと感じています。
▼今回、デザインをお願いした杉江裕視さんのWebサイトはこちら
https://hiromisugie.com/works/
富山:杉江さんを見つけて、直接連絡したのですか?
鈴木:そうですね。Webのお問い合わせからメールで連絡しました。今回、納期までが少し短めだったので、その辺りのスケジュール感とか金額なども伝えて。
富山:同時に何人かに声をかけたのではなく、杉江さんを見つけて、一発で決めた感じだったのでしょうか?
鈴木:一応、何人かは声をかけさせてもらいました。例えば、デザインについて話すポッドキャスト番組をされている方とかもいらっしゃいましたね。ただ、メールでやりとりした際に、この人となら一緒に良いものを作れそうだなと一番感じたのが杉江さんだったんですよね。
富山:デザイナーさんが決まった後は、どのような順番で進められましたか?
鈴木:そこからは杉江さんにリードしてもらいながら全体のスケジュールを立てて、順を追って…という感じですね。まずは、ロゴのコンセプトを設計するのにPitPaの事業内容やお客様についてなど、ロゴ制作に少しでも繋がりそうな情報を片っ端からお伝えさせてもらいました。
富山:なるほど。会社のミッションやバリューがどのようなもので、それらをどう落とし込んでいて、現状はどうで、今後どういうことを目指したいか…とか?
鈴木:まさに、そうですね。それらを一気に説明しました。
富山:その情報を元に、今度は杉江さんからロゴを提案してもらった形でしょうか?
鈴木:そうです。何度かラリーをした後に、初回で何案かご提案いただいて。そこに対するフィードバックをお送りして、2回目、3回目、そして4回目でようやく決まりました。
富山:僕自身、いくつかの提案内容を見ながら色々お話させてもらいましたが、ロゴを考えるプロセスにおいて、できるだけ多くの関係者が議論に参加するって重要だなと感じましたね。
鈴木:そうですね。めちゃくちゃ大事です(笑)。そもそも私がデザインに関する知見がないので、絶対に一人では決められないと思っていましたし、冨山さんや石部さんなどPitPaの創業メンバーや、それ以外にもいろんな形で会社に関わっている人たちの思いがあるので、それぞれの意見を一つでも多く取り入れて集約させていきたいという気持ちがありました。
ロゴ制作で重要な5つのポイント
富山:いくつか提案してもらって決めていかれたとのことでしたが、ロゴの形状以外に、どのようなことを議論していきましたか?
鈴木:基本的に、論点は大きく五つあったかなと。まず一つ目が、ロゴ制作の基本となるコンセプトが何か。二つ目が、それをベースにどのようなロゴの形状にするか。そして三つ目が配色で、どのような色を使うか。四つ目がフォントで、「PitPa」の文字だけにするのか「PitPa Podcast」まで文字を入れるのか、そしてフォントや大きさをどうするか。そして五つ目がロゴと文字の配置です。これらを大きな論点として、それぞれの意見を一つに集約していきました。
富山:一つに集約させるまでにいろんな意見があったと思いますが、一番頭を抱えたのはどの点でしたか?
鈴木:そうですね…ロゴの形状が一番難しかったです。
富山:正解がないですもんね。ある程度、コンセプトを共通認識として持っているので大きなズレはないとはいえ、それをロゴの形状に押し込むという時に、みんなの価値観や好みが一番出てしまうポイントかなと。関係者間で意見が割れた時って、どうするのが良いんですかね。
鈴木:おそらく、全員の納得感を大事にするために、時間をかけてでも議論して落とし込んでいく法法がベストかなと思います。とはいえ、時間も限られてますし、そこで収まりがつかないこともあると思うので、最終的には”決め”の問題になるかなと。なので、プロジェクトを進めている人が「エイヤー」で決めるか、最終的には代表メンバーに任せるか……。
富山:今回も、いろんな意見を集約しながらデザインを決めていったと思いますが、全体でどのくらいの時間がかかりましたか?
鈴木:最初の問い合わせ時から納品まで、ちょうど1ヶ月くらいですね。具体的には、最初の一週間くらいでヒアリング、そこから初回の提案まで二週間、最後の一週間で調整していく、という形で動いていました。
富山:なるほどですね。めでたく出来上がった後、Webサイトやパンフレットなどに活用していくと思いますが、具体的にどのようなシーンで活用されましたか?
鈴木:そもそも、今回、ロゴをリニューアルするにあたってどこを目標地点にしていたかというと、直近でイベントに出る予定があったので、そのタイミングに間に合うよう制作を進めていました。なので、イベント時に使う名刺や提案書、フライヤーやTシャツなどに利用しましたね。
富山:実際に、新しいロゴに変えてよかったなという点はありますか?
鈴木:今回、ロゴに「PitPa Podcast」という文字をしっかり入れたので、会話のきっかけを作りやすくなったなと。例えば、名刺を交換したりTシャツを見てもらった際に、「ポッドキャスト事業をやっているんですね」とお声がけしてもらうこともあったりして。
加えて、これは今回僕がメインで進めさせてもらったからというのもありますが、やはり出来上がるとシンプルにテンションが上がるなと(笑)。そこで、モチベーション高くイベントに臨めたというのもありました。
ロゴに「事業ドメイン」を入れた方が認知されやすい?
富山:今回、PitPaがロゴに「Podcast」の文字を入れたように、ロゴを制作する際には事業ドメインがわかるようにした方が良いんですかね。
鈴木:そうですね。もちろん、大企業さんだとロゴの力に頼らずともいろんな話題を作れると思いますが、まだまだ知名度がないうちは何かしらあったほうが良いかもしれないなと、今回のプロジェクトを通じて感じました。
富山:TOYOTAでさえ、社名が「トヨタ自動車株式会社」ですからね。
鈴木:そうですよね。社名にもどこまで情報を入れるかという点は、どこの企業さんもよく考えている部分だと思いますが、なるべく認知してもらいやすいようにする、というのはとても大事ですよね。
富山:反対に、リニューアルにあたってどのような点が大変でしたか? あるいは、「もっとこうしたほうがよかった」などの改善点があればお伺いしたいです。
鈴木:改善点でいうと、そもそもデザイナーさんにご依頼させていただく前に、ちゃんと社内の関係者で擦り合わせをしておけばよかったと思いました。具体的には、ロゴを作るにあたってどのようなメッセージを一番反映したいのか、どの軸を大事にするべきなのかといった点ですね。
それらをまとめてデザイナーさんに共有しておけば、おそらく初回の提案段階からギャップが少ないものをいただけたのではないかなと。また、最初に軸を決めておけば、何をベースに議論すべきかの共通認識が取れるので、各々が何を優先して判断すべきかが分かりやすくなるのではないかと思いました。
もう一つ改善点を挙げるとすれば、納期ですね。今回、納期まで一ヶ月の期間しか設けていなかったので、デザイナーさんの負担が大きかったのに加えて、社内でディスカッションする時間も十分に取れていなかったかもしれないなと。倍の二ヶ月ほどあった方が、全員にとってより納得感のある形に落とし込めたのではないかと思っています。
富山:なるほど。
鈴木:また、今回、提案内容についてテキストベースでディスカッションする場合も多かったのですが、可能であればデザイナーさんも含め、関係者が集まってリアルタイムで意見交換をする場を設けたほうがよかったなと思っていて。やっぱり、言葉で伝えた方が温度感も伝えやすいですしね。
富山:自分が関わって出来上がったものって、やはり嬉しいですよね。僕自身、あのロゴができてから、「PitPaってこんな会社ですよ」というのを非常に伝えやすくなりましたし、ディスカッションに参加してすごくよかったなと思っています。引き続き、新しいロゴをいろんなシーンでお披露目していきたいですね。(了)
おわりに
今回は、PitPaロゴリニューアルの背景についてお伝えしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。今後も、PitPaのメンバーが回毎に入れ替わりながら登場していきます!お楽しみに。
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