【レポート】『ポッドキャスト総研』×『ポッドキャストができるまで』公開収録:企業がPodcastを配信するメリット

今回の記事は、先日行われた “『ポッドキャスト総研』×『ポッドキャストができるまで』公開収録:企業がPodcastを配信するメリット” の様子を一部抜粋してレポートにしてご紹介します。

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人気ポッドキャスターに聞く「企業がポッドキャストをはじめるメリット」

KON:今回は、『ポッドキャストができるまで』と、『ポッドキャスト総研』の公開収録です。ゲストは、ポッドキャスト総研の野村さんと設楽さんです。よろしくお願いします。

 

野村、設楽:よろしくお願いします。

KON:これを聞いたポッドキャストを始めたいなと思っている企業さんが、ポッドキャストを始めるきっかけになるようなことをできたらいいなと思って今回公開収録にしました。「企業がポッドキャストを配信するメリット」っていうのを、まずは聞いていけたらと思います。

野村:企業さんは最近、エディター(編集者)とかプロデューサーを自社で社員として抱えて、インハウスでいろんなものを作っていくということを結構やっているんですね。そのはしりが(テキストの)オウンドメディアで、最近動画も増えていますし、それがポッドキャストにやってきたのかなという状況だと思うんですけど、ポッドキャストはテキストや動画に比べて、間口(入ってくるところ)は狭いんですよ。ただ、”(リスナーとの関係性を)深くする”というのと、”継続する”というのが、テキストや動画よりも強いところだなと思っています。

企業さんによっては、今は(認知を)広げたいというフェーズの企業と、もう既に興味を持ってくれている方に深くエンゲージメントしていきたいというフェーズの企業があって、ビジネスによってフェーズは全然違うと思うんですね。

広げたいという時は、ポッドキャストは順番としては遠い感じはするのですが、一方で、「ちょっと好きかも」みたいなユーザーさんと深く関わりを持ちたいという企業は、ポッドキャストという媒体をはじめると明確にメリットがあるかなという気がしています。

設楽:僕も、実は2018年から『あたらしい経済』というWeb3のメディアを始めて、そこから平日は毎日ポッドキャストを配信しているんですね。YouTubeもやっているんですけど、おかげさまで、「ポッドキャスト聞いています」とめちゃくちゃ言われています。ブロックチェーンなどのニッチなニュースなんですが、大体1回の放送で3000〜4000再生されるようになって、現状はそこに広告が入ってきているというような状況があったりしますね。

そんな中、僕らがどんなところにメリットを感じたかというと、やっぱり記事とか動画とかって最後までちゃんと見てくれていないんですよね。

KON:ビデオポッドキャストとポッドキャストで同じ内容を1時間ずつ出した時に、ポッドキャストだと視聴継続率50%くらいなんですよ。でもYouTubeだと25%あるかないかくらいで、視聴完了率は低いじゃないですか。でもポッドキャストだと2倍は(視聴完了率が)取れるなと思っていて、最後まで見てもらえるっていうのは、ポッドキャストの強い部分だなと思っています。

設楽:それがさっき野村さんが言っていた「リスナーとの関係性を深くする」につながっていくと思っていますね。

KON:僕が考える「企業がポッドキャストをするメリット」は、「ポッドキャストができるまで」というポッドキャストを配信しているんですけど、この「ポッドキャストができるまで」を聞いてPitPaで働きたいという人が現れたんですよ。そこでミキサーをしてくれているイマイズミさんが来月からPitPaにジョインしてくれるんです。

採用観点から企業がポッドキャストを始めるのはいいなと思っていて、一番良い例だと思ったのがNetflixがやっていた採用のポッドキャスト。YouTubeにアップロードされているんですけど、Netflixで働きたいクリエイター向けに、Netflixはこういう会社だよというのを話しています。「最初は英語を覚えるのが大変だったけど、英会話のスクールもあるからなんとか食いついていけてます」という話とか、「ちゃんと産休も取れて女性が働きやすい会社ですよ」という話とか。

極端な話、求人サイトのページを見るために必要な時間はどれだけ長くても5〜10分じゃないですか。でも企業がやっているポッドキャストだと1エピソードで30分以上やっているから、30分以上聞くわけじゃないですか。そこまで長い話を聞いてくれる人は、この会社でやってみたいなという思うことがあるはずなので、熱量がある良い人をポッドキャストでは採りやすいのかなと思ったのが、僕が企業が配信するメリットだと思う部分です。

設楽:確かにミスマッチがないかもしれませんね。声ってその人の雰囲気が伝わるじゃないですか。ゆうこすに聞くと、今の20代の子たちは、バイト先を決めたりするのも採用ページじゃなくてインスタを見るみたいなんですね。その方が、スタッフどんな人でバックヤードがどんな感じかがわかるじゃないですか。採用のページってある意味作られたものなので、リアルを見にいく。そういう意味では、その会社の人たちが会話しているのを聞くのは会社の雰囲気がものすごく伝わると思うので、まさに採用には良さそうですね。

企業ポッドキャストのはじめかた、ハードルの乗り越え方

KON:PitPaは結構企業のポッドキャストも作っています。今日はPitPaのメンバーもゲストで呼んでいて、僕よりも企業運営のポッドキャストについて詳しいトミヤマさんにも話を聞きたいと思います。

トミヤマ:改めまして、PitPaのトミヤマと申します。PitPa創業の時からいろいろとやっていて、最近は企業さんがポッドキャストをやりたいという需要が高まっている中で、サッポロビールの黒ラベルの番組だったり、古くからのものだと、英会話教室家電の番組をプロデュースしてやっていたりします。

KON:トミヤマさん目線で「企業がポッドキャストを配信するメリット」を聞きたいなと思います。

トミヤマ:営業でもかなり使えるメディアだと思っていて。今日僕、野村さんと設楽さんはじめましてなんですけど、ポッドキャストをずっと聞いているので、正直人となりとかはわかっていて、今日こういうことを話せばいいなというのがわかっているんです。たぶん営業目線でも、見込み客に対して、うちの会社こんなんですよという紹介から始めるというよりは、ある程度自社のことを知っていてもらえると、そこから受注する率は高いんじゃないかなと思っているんですね。なので、ポッドキャストは、クライアントさんや見込み顧客さんと接点を持つ上では有効な手段にもなるかなと思います。

あと最近よく話しているのはコスパのところですかね。距離感を近くする手段としては、動画でもそれなりの回数をこなしているとできると思いますし、ウェビナーをやられている会社さんとかもいると思うんですけど、毎週30分とかのウェビナーをやっていたら、発信する側もそうですし、聞く側も相当な労力が必要かなと思う中で、ポッドキャストだと毎週30分やっていてもそれなりに接触することができるのと、発信する側もそうですし、聞く側のコスパもかなり良いかなと思うので、他の手段に比べるとポッドキャストのコスパはすごい魅力的かなと思っているところです。

野村:ちなみに、制作のコストは動画に比べて圧倒的に低いと思うんですけど、2022年現在、説明の仕方が難しいなと思うのが、エンゲージメントの測定をどうするかというところかなと思っていて、例えばweb広告とか動画広告って、imp単価、これくらい見られるので値付けとしてはこうですよというのが言えるじゃないですか。ただ音声の場合、記事や動画に比べて(コストが価格に)合わないんですよね。ただ一方で、音声をやっている人からすれば、動画を1回観られるよりも音声を1回聞かれる方が確実にエンゲージメントが高いとわかっていると。ここの壁を埋めるのが、ポッドキャスト配信者の務めなんだろうなと思っているんですけど、その辺いかがですか?

トミヤマ:実際数字で表すことってかなり難しいかなと思うんですが、やり方はいくつかあって。例えば採用活動でいうと、ある企業さんで最近インタビューしたんですけど、何経由で知りましたかというのを面接などで志望者に聞いた時に、最近決まった採用の5人中3人がポッドキャストを聞いていたという話があるので、そういう事例は今後どんどん増えてくるかなと思います。

クライアントとか相手との距離を縮めるためにポッドキャストをやる場合は、PRの領域と同じ考え方だとPR担当者は言うんですけど、とりあえずやってみて、そこで初めて気づくことが多いんですね。なので、ポッドキャストもPRの一環として実施してみる労力があるかどうかというところを一緒に聞いてやっているという感じですね。

設楽:僕も1つ質問があるんですけど、まさに始めるコストも低いしというところでいうと、制作に関して、企業さんも自分たちでやるという選択肢と、PitPaさんとかクロニクル(野村さんのPodcast制作会社)さんに頼むという2つの選択肢があると思うんですよね。もちろん自分でやる方がコストはかからないんですけど、そこでポッドキャストプロデューサーの皆さんのような会社を使うメリットは何があるんですか?

トミヤマ:本来、できるのであれば自社でやり続けるのがいちばんコストもかからないのですが、途中で挫折されるところが多いんですね。そういった会社に理由をヒアリングすると、1つがリソース不足、要はいろんなPRをやっている中で、だんだんポッドキャストに時間が割けなくなってきたというケースで。毎週やっていたのに1回途切れると、(配信者も)めんどくさくなってきちゃうというところがあるので、そこをフォローしてあげることができる、リソースを外部委託できる、というところと。

あとよく聞くのが、喋るネタがないというのがあって。ただ、1週間何かしらの活動をしていたら、何かしらの気付きや発見って必ず1個や2個くらいあると思うんですよ。ただ、社内の人間にとっては「おもしろくないのでは?」と思ってしまう。でも、たぶん社外の人だったら色々話聞きたいなと思う話題なんだと思うんですよね。それがなかなか気づきにくいので、ネタ出しの壁打ち相手として外部にいる僕らを利用してもらえるという一番のメリットだと思うんですよね。

野村:確かにそれは私も同じ意見で、案外、自分の何がネタになるかって自分が1番わからなかったりするんですよね。なぜかというと当たり前になっているから。他の人との違いがネタになるじゃないですか。ジョハリの窓じゃないですけど、それを一番気づきにくいのが自分だったりするので、その壁打ち役になって、会社に溜まっているナレッジや出てくる方々のキャラクターの何が独自なのか、何が独特で、このポッドキャストのリスナーさんたちに刺さりそうなのかというのは、プロの手が入ると一気に変わってくるなという感じはありますね。

あとは、そもそもの「コンテンツとは何か」とか、「企画とかは何か」ということを考えるときに、プロの手を借りる一つの理由かなと思っていて。すごく簡単に言うと、誰が何を喋るかが企画じゃないですか。そこにニーズがあるか、あとは発信している側も、それを喋りたい、喋っていて楽しいかとか、そもそも喋る資格があるかケイパビリティがあるかとか、その辺の円が重ね合わさったところが良いポッドキャストというか、良い企画だと思うんですよね。

それって、自分たちだけでやっていると案外見失うなと思っていて、よくあるのが、社内のいろんな人を知っていただきたい、いろんな人を出したいから、今日は営業部の〇〇さんとエンジニアの〇〇さんの対談ですみたいなコンテンツってよく見るんですけど、果たしてそれは企画として成立しているのかどうかっていうのは、一度客観的になる必要があって、企業として発信したいことと企画として成立することの橋渡しは、PitPaさんとか、私もその端くれなんですけど、そういうところが入る理由かなという感じがしています。

トミヤマ:ポッドキャストを始めたいというところが、大企業さんだとまだそんなにないなという気がしていて、スタートアップとか中小企業とか、何かに特化したところ、尖ったものがあるところが、始めたいという話が多いかなと思うんですけど、最近企業でポッドキャストやりたいって言っている業界とか、どういうところが合うかとかってありますか?

野村:私も同じ印象で、例えばですけど、上場まで行ってないんだけれど、PMFはクリアしていて、今から成長していくというフェーズの企業さんあたりは、ポッドキャストに相性良いと思うんですよ。最初にKONさんおっしゃってましたけれど、人をどんどん増やしていって、特にビジョンに共感してくれる人がどれだけ仲間になってくれるかというのが上場に向かうにつれての重要なファクターになってくるので。そういったところであったりとか、あと、どことは言えないですが、最近いただいた話だと、スポーツチームとか、地域密着系のところで、マスには広げなくていいけれども、濃いファンと確実に握手をしていきたいという集団や団体はポッドキャストに向いていますし、興味を示してくださっているなという感じはありますね。規模感でいうと、社員数が数十人〜百、二百人くらいの範囲というのが一つの層かなと思います。

トミヤマ:ちょっと営業っぽくなっちゃうんですけど、今はまだ企業さんがやる上で競合がいないので、始めるなら今かなというのはありますね。30分とか1時間とか長く聞いてくれるというメリットはあるかなと思うんですけど、人の時間も有限だと思うので、みなさん聞かれてるポッドキャストは1日2〜3個くらいなんですかね、そうすると1週間でも15とかで、ポッドキャストって1回聞くとずっと聞いちゃうから、そうすると、その人の時間ずっと埋まっちゃうじゃないですか。ということは、その時間をまず取りにいく、同じ業界であれば早めにやっておいた方がいいなというような気はしましたね。

野村:YouTubeに比べて、圧倒的に椅子が空いている感じはするんですよ。YouTubeは決定版がいくつかジャンルごとにある気がしていて、そこにあてにいくのも良いんですけど、そうするとどうしても二番煎じ感が出てしまう。ですがポッドキャストはまだガラ空きなので、ちょっとテーマをひねれば、唯一無二なものができる可能性が高い市場だと思いますね。

設楽:結構残念なのが、短期間で諦めてしまっているケースがすごい多いなと。面白そう、聞こうと思ったら2020年で更新終わっていたり。企業で頑張って始めて、10回の壁が越えられない感じが結構しますよね。

KON:ポッドキャストは初速(で聞かれるようになるまで)が遅すぎて、このままやっていても聞かれないんじゃないかと思ってしまってやめちゃうんですよね。

野村:たぶん最初の10回は、(再生数が)100とか、下手したら2桁の数字が並ぶんですよ。そうするうちに心が折れちゃうというパターンはあるんですけど、ただそこは粘って欲しいですね。

設楽:もうちょっとだけ続ければいいのになと思うケースが結構あって、もったいないなという気はしますよね。

野村:なんでやめるんだろうというのも考えたことがあって、そもそも、喋る内容に無理がある場合はやめやすいと思うんですよね。だからまずは、自分が苦なく喋れることを選ぶというのが一番な気がします。ただそれだけだと企画として成立するのか、つまりニーズがあるのかというのがおろそかになってしまっている可能性があるので、そことの橋渡しをするというのがセオリーかなと思いました。

KON:僕は、始める前に30本まずテーマが出せれば大丈夫だよという話はしていて、僕も「ポッドキャストが出来るまで」を始める前に30本出したんですけど、30本出してもやったテーマは5本以下なんですよ。とはいえ25本はストックがあるということなので、それくらい喋れる熱量があるものでないと、ポッドキャストは聞いている人にも届かないと思うんですよね。

設楽:企業さんは、自分たちが作っている商品への愛や思い入れが一番強いと思うので、出しやすいですよね。だからやっぱり企業はポッドキャストをやるべき。あとは音質とかも大事ですよね。

KON:残念だなと思ったのが、音楽雑誌の編集長が毎回1アーティストについて喋るポッドキャストがあって、編集長の視点で今までインタビューしてきたものを出していてものすごく面白いんですけど、明らかに会議室で撮ってハウリングしていたのと、13回くらいで終わってしまっていて。

まだ良い話をしていればランキング上位に入るのが日本の現状ではあるんですけど、このままポッドキャストが伸びていくとリスナーの耳も肥えていくと思うので、今後、最低限ラジオ局くらいのクオリティがないとダメじゃないかという風にはなってくると思います。アメリカのポッドキャストでは、音がざらついているポッドキャストはトップ200には入っていないというのが僕の印象です。

設楽:音質悪いと聞いている方も疲れますしね。

KON:聞いている人へのエチケットとして、音質は大事ですよね。今後は特にそうなっていくと思います。今は、良い話さえしていれば、音質は二の次でいいのかなというのが、僕の感想です。

野村:逆手に取ると、話の内容が普通でも、音が良くてテンポが良ければそれっぽく聞こえるというのが私の意見です。やるかやらないかで何が一番差が大きいかというとマイクで、その次が編集のフィラー音(「あー」「えー」などの声)の除去。話の中身を濃くするとか、話をうまくするって結構トレーニングが必要なんですよ。そもそも面白く生きているかどうかとか、いろんな要素がありますし。ただ、一朝一夕でできる改善は、その2つだなという気がします。

設楽:確かに。時間さえかければできますもんね。

KON:編集に関してはこだわりみたいな部分になってくるので、そこは(PitPaのような)我々の仕事かなと思っていて。だから企業さんは、熱量のあるホストを用意するというのが一番重要かなと。ホストを立てないと絶対やばいですよね。

野村:キャラが立っているポッドキャストかどうかって結構重要なんですよね。社員の方が順番に出てくるというのも全然良いんですけど、誰かは固定したほうがいいですよね。

KON:この人が(番組の)顔、という人が絶対1人は必要です。タモリさん的な。

野村:きっとそのタモリさんにファンがついてくるんですよね。アイコン的な人は大事。

KON:うちでいうと、『ボイスドラマで学ぶ日本の歴史』でも毎回良いナレーターさんを1人立てていて。ドラマ系でもそういった立ち位置の人を立てるのは大事かなと思います。

こんな企業・業界が、ポッドキャスト制作に向いている!

KON:では、次のテーマいきますか。「この企業、サービスはポッドキャスト始めた方がいい」ということで。ここがいいんじゃないかというのは僕の中で考えてきていて、例えば、タクシー運転手。結構いろんな視点を持っていて面白い話ができると思うんですよ。それに、1年目でも月収35〜40万円とか、めちゃめちゃ稼げる。それはうまい回り方を知っているからで、そういう話はタクシー運転手はみんな聞きたいと思うんですよね。

それに、タクシー運転手って暇だからずっとイヤホンで何か聞いているんですよ。ラジオも聞いているし、お客さんを乗せてないときは友達と通話をしていたりもするので、ポッドキャストとタクシーって実は相性良いんじゃないかと思っています。

あとは農家とか漁師とかも良いかなと思っていて、漁師さんってTikTokとかYouTubeをよくやっているイメージがあって、音声はあまりいないなと思って。確かに取ってきた魚がインスタ映えするとかTikTokで面白いというのはあると思うんですけど、我々は現状を知らないので、例えば今日取ってきた魚の話をして、それが今日中に届いて夜には食べられますよってめちゃくちゃ良いサービスになると思うんですよね。

設楽:しかも同業の農家さんとか漁師さんも、オフラインで保存できるから、リスナー側としても聞きやすいってことですよね。

野村:むしろ、ポッドキャストなんだけど、タクシードライバーっていう体で録ればいいんじゃないですか?効果音とかもタクシーの効果音にするとか。

KON:確か『かまいたちの ヘイ!タクシー!』という番組がタクシーの中で撮影していましたね。車の中って音質良いですし。

野村:カフェとかバーとかの舞台設定ってよくありますよね。ポッドキャストって、「この場にいます」っていう設定はやりやすいと思うんですよね。音だけ録ればいいので。

設楽:しかも、終わりやすいですよね。もう目的地に着いちゃったので、とか言って。

KON:野村さん的にも、この業界・サービスはポッドキャストやったほうがいいんじゃない?とかあれば。

野村:具体的じゃないんですけど、よりどのメディアよりも、ニッチでマニアックな話が活きるメディアだと思うので、ニッチな業界トークあるあるができる業界は割と向いているんだろうなと思います。

まさに今おっしゃった、農家さん、漁師さん、ドライバーさんのような手が埋まっている仕事は、リスナーとしても見込めるので。農家さんがよくポッドキャストを聞くのはそれが理由らしいんですよね。もくもくと1人で作業している時間が長くてそもそも動画が見れないっていうのと、1人でやっているから寂しくなって誰かの声を聞いていたいと思うらしくて。

設楽:お風呂屋さんも結構聞くって言いますよね。夜中にお風呂を掃除している間に一人で。

KON:お風呂屋さんのポッドキャストも面白そうですね。僕、昔andropっていうバンドのラジオを作っていたんですけど、メンバーがサウナが好きすぎて、サウナの中から配信するっていうことをやっていました。サウナの温度こそ伝わらないですけど、自分で銭湯を経営している20代30代の経営者が、他の銭湯経営者呼んで、今の温泉業界の話や、ここのお風呂いいよねという話をしているのは、たぶん今のサウナ熱の高い人からしたら「(配信者の)お風呂屋さんに行ってみたいな」と思うし、お風呂屋さんもポッドキャスト向いているかもしれないですね。

野村:あとは、何か物作りをしている人にも合うのかなと思いますね。こだわりがマニアックな話であればあるほど引き立つなという気がしていて。最近、プロを引退したプロ野球選手がYouTubeを結構やっているんですね。

私プロ野球好きなので、自分が見ていた選手が最近どんどんYouTubeの方に入ってきていて、面白いなと思っているんですけど、一番好きなチャンネルが、中日の吉見っていう選手がやっているピッチングのチャンネルで、館山っていうヤクルトの選手と2人でめちゃくちゃマニアックなピッチングのトークとかをしていて、理解はできないんだけど、マニアック度が面白くてついつい見ちゃうというのがあるなと思っていて。単語とかわからなくてもいんですよ。マニアックな話をして、それを2人で共感し合っているだけで面白かったりするので、自分の会社がニッチで業界トークができるところだったら、全部コンテンツの芽があるんじゃないかとは思いますね。

KON:ここでまたトミヤマさんに話を振りたいんですけど、エンジニアって結構色々ポッドキャストやってるじゃないですか。エンジニアも手が埋まっているから(良いリスナー)なんですかね。

トミヤマ:エンジニアはコード書きながら耳が空いているので、コード書きながら聞いているというのが多いですね。あとは情報源としてTwitterは多いんですけど、テレビとか動画はあんまり見ないという話をよく聞きますね。エンジニアさんは情報の入れ替わりが激しい業界なので、発信するネタも多いし聞いている仲間も多いので、ポッドキャストはいいかなと思いますね。

設楽:結構うちの番組もエンジニアさんが聞いてくれてますね。相性が良いと思います。だからIT企業さんはもっとやった方がいいのになと思います。

野村:世の中で手が埋まっている人が一体どこにいるのかという観点でコンテンツを作るのも面白いかなと思いました。

KON:ポッドキャストをやった方がいい職種をリストアップしてきたので、1つずつ言っていきますね。

農業、運送業、エンジニア、スタートアップの社長、投資家、ペット産業、花屋、旅行代理店、ウエディングプランナー、引越し屋、ジムのインストラクター。

どうですか?(笑)

野村:いいの作れそうじゃないですか。

KON:ジムのインストラクターのような体動かす系の仕事はやっぱり動画で見た方がいいじゃないですか。トレーニング系の動画って人気だけど、音でそれやっても伝わんないよなとなったときに、音でそういったフィットネス系ってどうやったらいいんだろうというのを考えていて。アメリカのポッドキャストとかも聞いてみたりしたんですけど、いいなと思った例でいうと、いろんな健康法を1週間試してみて、その体調の変化とかを毎日レコーディングして、結果こうだったからお勧めする、お勧めしないみたいな、how toっぽくしているフィットネス系のインストラクターの話は面白かったですね。

設楽:あとは高齢者向けのサービスは相性がいいんじゃないかと思って。お墓屋さんとか。これから圧倒的に高い年齢のリスナー増えるんじゃないかなと思っていて。目も見えづらくなってくるので。もちろん耳も聞こえづらくなってくるんですけど、ラジオ世代だったりもするし、今はAMとかを聞いているんですけど、ここからスマホになっていくと考えると、そこへの参入がまだ少ない気がします。

野村:スマホを使える人が高齢化していくってことですか?

設楽:それもそうだし、そもそもこれから10年〜20年元気に生きる高齢者と言われる人たちも、そろそろスマホに機種変更してくるので、AMラジオのような存在としてポッドキャストがそこに入っていくんじゃないかなと。いわゆるAMラジオとかに広告を出しているような企業さんもポッドキャストを活用するチャンスがあるのかなという気がします。お医者さんの健康話とかいいのかな。

KON:YouTubeじゃなくてポッドキャストでやった方がいい理由でいうと、嘘っぽくないというか。音のメディアって他のメディアに比べて嘘がばれるって言うんですよ。だから本当に真実を自分の熱量で伝えるという部分ではお医者さんもやった方がいいなと思いますね。

トミヤマ:提案はしているんですけどまだ決まってないところで、合うなと思うのが、不動産会社。不動産を買う時って情報を欲するので。僕が好きな街は阿佐ヶ谷とか高円寺とか荻窪なんですけど、隣駅なのにどこの駅もカラーが全然違うっていうのがあって。その辺の情報って、あの辺いいかなと思っている人たちにとっては本当は知りたいんだけどなかなか本当の声が聞こえないというのがあったりするので、全国展開していて店舗があちこちにある不動産会社さんで、その土地のエリアマネージャーさんに話を聞きに行くという企画は面白いなと思っていて。

設楽:しかも不動産屋さんって話うまいですしね。

野村:Voicyの人気チャンネルで、不動産投資家は何人かいるイメージですけど、業界としてはまだ出てきていないですね。確かにマニアックな話もありそうですし。

設楽:キャバクラとかも集客に最近めちゃめちゃTikTok使ってますよね。なのにキャバクラのポッドキャスト版もないなと。

KON:確かに。ローランドさんみたいなカリスマホストの方、オファーお待ちしています(笑)

ポッドキャスト カンファレンス vol.1 開催決定!

より多くの人がポッドキャストを楽しめる環境をつくるべく、PitPaはこれからポッドキャストをはじめたい方や、すでに公開したポッドキャストをもっとグロースさせたい方向けのイベント、『ポッドキャスト カンファレンス』を行います。

第一回は、『コテンラジオ』の編集や『イミコワ | 意味がわかると怖い話』を手がける株式会社FUBI代表 西山 直也氏をゲストに迎え、『ポッドキャスト制作のプロが教えるポッドキャストの伸ばし方』についてお話します。

オフライン(開催場所:渋谷 PARCO 10F イベントスペース)で参加される方は、こちらよりお申し込みください。(先着15名)


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